• 2026年1月31日

川崎市内でインフルエンザ発生注意報が出ています

1.はじめにー今シーズンの流行

毎年、冬の時期はインフルエンザや胃腸炎などの感染症が流行しますね。インフルエンザについては例年、最初にインフルエンザA型が流行し、その後インフルエンザB型が流行するような状況となっています。この時期は冬休みや受験の時期を迎え、体調管理がとても大切になっています。最新の川崎市の感染症情報によると、インフルエンザの定点当たりの報告数は1月の第4週は18.12人(第3週:9.77人)、患者数は1,087人(第3週:586人)となっており、第4週は第3週に比べて約2倍の数値となっています。ちなみに当クリニックがある麻生区の第4週の感染者数は101人(第3週:41人)となっています。そのため川崎市内では1月28日付でインフルエンザ発生注意報が出ています。これは4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示します。

※定点当たりの報告数は1医療機関に1週間に受診した平均患者数を指します。

定点当たりの報告数のグラフより、昨年は1月の初旬に感染者数が増加し、その後は下降に転じていますが、今年は1月の1〜3週目は横ばいで4週目にかけては罹患者数が増加しています。今回は昨年と今年のグラフしか載せていませんが、こうした推移を見るとインフルエンザの流行は毎年大きな波があると言えます。

2.インフルエンザが流行らなかった時期もある?

インフルエンザがほとんど流行らなかった時期もあります。それは新型コロナが流行した時期です。新型コロナが流行した2020年〜2021年にかけてはほぼ報告がない(過去最低レベル)の年でした。これは、マスクの着用や手洗いうがいといった感染対策が、インフルエンザウイルスの拡大を抑えたと考えられています。

現在は新型コロナが流行していた頃よりも感染対策も以前ほど徹底されなくなったため、インフルエンザが再び流行している側面も考えられます。

今一度、感染対策を確認しましょう。

  • 手洗い:流水だけの手洗いでもある程度は効果がありますが、石鹸やハンドソープを使って10秒ほど揉み洗いし、15秒ほど流水で流すのが効果的です。
  • マスクの着用:自分がウイルスを吸い込まない、周囲の人にウイルスを撒き散らさない(飛沫感染予防)
  • 栄養、休養の確保:体調が悪い時は栄養のあるものを摂取して、体の休息を図りましょう。それが一番の薬です。

こうした行動は、インフルエンザだけでなく、他の感染症予防にも繋がります。

3.発熱外来への受診

発熱や咳、倦怠感が続くときは、早めの相談が大切です。しかしながら、熱が上がってからすぐにインフルエンザやコロナの検査をすると体内のウイルス量が少ないため結果が出ないことがあります。参考程度となりますが、日本感染症学会の研究では発症から12時間以降48時間以内の施行が最適であると示されています。そうは言っても、高熱や頭痛、咳等々辛い症状が出ますので「体が辛い」と思った時点で一度受診していただくのが一番安心です。一度受診されてから、症状が落ち着かない場合は再受診してご相談いただければと思います。

引用1:インフルエンザウイルス抗原迅速診断検査利用法-最適な検査時期についての考察1-http://journal.kansensho.or.jp/Disp?pdf=0780090846.pdf

4.まとめー予防が大切

川崎市内で注意報が発令されているので、今後も患者数が増加することが予想されます。2月は先に述べたように受験シーズンでもありますので、基本の感染対策(手洗い・うがい・マスク)を徹底し、体調に変化があれば早めに受診されることをお勧めします。

同時に花粉症が流行る時期でもあります。当クリニックでは舌下療法など花粉症に対するご相談やアレルギー検査も実施可能ですのでお気軽にご相談ください。

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