• 2025年8月7日

熱中症とかぜの違い

くろかわ内科クリニックの院長大内です。

当院では予約不要で発熱外来をやっているのですが、患者さんからこの時期によくうける質問で、「熱があるから熱中症なのかとおもった」といった内容です。

熱中症も夏風邪も熱が出ます。
また当院のある神奈川県川崎市ではここ3年連続で夏にコロナウイルス感染症の増加傾向がみられています。

これらをどう判断、区別したらよいのでしょうか。

まず熱中症を疑う大前提として
どんなところで
どのような方が
なにをしていたか
といった内容が重要になります。

具体的には

高温多湿、換気の悪い空間、日差しが強いなどの環境
熱中症指数は気温だけでなく、湿度や輻射熱(太陽や地面、建物などから放射される熱)も合わせて計算式が組まれて算出されます

熱中症をおこしやすい方
高齢者、乳幼児、肥満、栄養不足や脱水、体調不良

なにをしていたか
長時間の屋外活動、激しい運動や慣れない運動

これらに当てはまる場合、熱中症の可能性を考えます。

熱中症も軽症から重症まで段階がありますが、重篤になると意識障害、40度を超える高熱、高熱でも汗をかかないなど命に関わる場合もありますので早めに医療機関に受診してください。

一方、風邪やコロナウイルスなど感染症では、熱中症でみられない症状として咳や鼻水、痰、喉の痛み、発疹、下痢等があります。

またコロナウイルスも元々は風邪のウイルスという側面もあるので、夏風邪と区別がつきにくいときもあります。

その際は迅速検査可能ですので、必要があれば当院発熱外来もご利用ください。

もちろん、風邪ひいた方が無理をして熱中症になることもありますので100%分けられるわけではないのですが参考になれば幸いです。

皆様健康にお気をつけて夏を楽しんでください。

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